中古スマホを購入する際はネットワーク利用制限の有無を確認し、赤ロム端末を避けることが大切です。
この記事では、赤ロムの概要や注意点とリスク、ネットワーク利用制限の調べ方についてくわしく解説します。
赤ロムを避けるためのポイントやおすすめの中古スマホ販売店についても触れていくので、中古スマホの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
赤ロムとは?スマホ購入前に知っておきたい基礎知識

赤ロムとは以前の所有者の対応により、データ通信や通話に利用制限がかけられているスマホを指します。
- 利用制限がかけられているスマホ
- 盗難品・支払い滞納など理由はいろいろ
- 突然赤ロムになることもある
- 赤ロムではない正常なスマホは白ロム
盗難品など不正に入手した、または分割払いを滞納したなどの理由で制限がかかっており、SIMを入れても使うことはできません。
また、白ロムだった機種が以前の所有者が支払いを滞納したことにより、突然赤ロムになってしまう場合もあるので注意が必要です。
中古のスマホを購入する際は、赤ロムではなく白ロムであることを確認しましょう。
赤ロムと白ロムの違い
赤ロムと白ロムの大きな違いは、SIMカードを入れた際に通話やデータ通信ができるかどうかです。
赤ロムも白ロムもSIMカードは入っていませんが、白ロムはSIMカードを入れることで通話や通信が利用できます。
一方で、赤ロムは通信会社から利用制限がかけられているため、SIMカードを入れても利用できません。
中古スマホを購入するときは、必ず利用制限がかかっていないか確認しましょう。
赤ロムになるとどうなる?注意点とリスク
購入した中古スマホが赤ロムになってしまった際の注意点やリスクについて紹介します。
それぞれ解説します。
通信が使えなくなるケース
赤ロムになってしまうと、SIMカードを入れてもデータ通信や通話が利用できなくなります。
一方で、赤ロムのネットワーク利用制限は以前の所有者が契約していた通信会社がかけているものなので、別の通信会社のSIMを入れれば赤ロムの利用は可能です。
赤ロムにSIMロックがかかっている場合は別の通信会社のSIMも使えないため、発売時期が古い機種(とくに2021年9月30日以前)には注意しましょう。
また、ネットワーク利用制限がかかっているスマホはSIMロック解除できないので、赤ロムになった時点で一切使えない状態になります。
買取・下取りに出せない可能性
赤ロムは基本的に多くの販売店で買取や下取りができません。
一部の中古スマホ販売店では赤ロム買取も可能のようですが、買取価格が減額される可能性があります。
メルカリなどのフリマアプリではネットワーク利用制限のかかったスマホは出品できず、残債あり(ステータスが△)の製品も禁止されています。
購入店や出品者によっては返金・交換できない可能性
購入店舗や出品者によっては、赤ロムだったときに商品の交換や返金ができないリスクもあります。
とくに、フリマアプリやネットオークションなど個人間の取引の場合は、白ロムと偽った赤ロム端末を購入してしまう恐れもあります。
白ロムだった端末が、購入後に元の所有者が支払いを滞納し赤ロムになってしまう可能性もあるため、個人間の取引はなるべく行わないことが大切です。
万が一赤ロムだった際に出品者と連絡がつかない場合は、フリマアプリやネットオークションの運営にも問い合わせてみてください。
赤ロムを購入してしまった、または利用途中で赤ロムになってしまったときに返金や交換など保証内容が充実している販売店を選ぶと安心でしょう。
赤ロムかどうかの確認方法

中古スマホが赤ロムかどうか確認する方法を紹介します。
くわしく見ていきましょう。
IMEI番号で確認する手順
中古スマホが赤ロムかどうか確認するには、まずIMEI番号(製造番号)を調べる必要があります。
IMEI番号とは、電話番号と異なる端末固有の15桁の番号です。 確認方法は以下の通りです。
- 端末の「設定」をタップ
- 「一般」「情報」「デバイス情報」などの項目を選択 ※端末によって表示される文言が異なります。
- 「IMEI」に記載された15桁の番号を確認
販売者などから事前にIMEI番号が確認できた際には、各キャリアの公式サイトに番号を入力して赤ロムかどうかチェックしましょう。
事前にIMEI番号がわからなかった場合は、購入後にIMEI番号を調べて公式サイトで確認してください。
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天の各社サイトで確認
IMEI番号を確認したら、次にキャリアの公式サイトでネットワーク利用制限がかかっているかどうかチェックしましょう。
キャリアによってネットワーク利用制限の確認サイトが異なるので注意が必要です。
ドコモなら「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」、auなら「ネットワーク利用制限携帯電話機照会」にアクセスしてください。
ブラウザで「キャリア名 ネットワーク利用制限」と入力して、調べることができます。
赤ロム保証とは?中古スマホ購入時の安心材料
中古スマホを購入する際には、赤ロム保証が付いている販売店を選ぶことをおすすめします。
それぞれ解説します。
赤ロム保証付きのメリット
赤ロム保証があれば、購入後に中古スマホが赤ロムだと気づいたときに返金や交換などの対応を受けられます。
中には赤ロムの無期限保証をしている中古スマホ販売店もあり、利用中に突然白ロムから赤ロムになってしまったときにも安心です。
赤ロム保証を利用する場合、納品明細書など購入時にもらった書類が必要になる可能性があるので、大切に保管しておきましょう。
赤ロム保証がない場合のリスク
赤ロム保証がないと、購入したスマホにネットワーク利用制限がかかっていても返品や交換ができない可能性があります。
ネットオークションやフリマアプリの場合は悪質なケースもあり、購入後に出品者と連絡が取れないなどトラブルに発展する恐れもあります。
別の通信会社のSIMであれば利用可能ですが、発売時期によってはスマホにSIMロックがかかっており一切使えない場合もあるでしょう。
赤ロムが心配な方は、無期限保証のある中古スマホ販売店の利用をおすすめします。
赤ロムの中古スマホを避けるための購入ポイント
赤ロムの中古スマホを避けるためのポイントについて解説します。
くわしく見ていきましょう。
未使用品・ネットワーク利用制限〇端末を選択
赤ロムを避けるには、まず未使用品・ネットワーク利用制限〇端末を選ぶことをおすすめします。
ネットワーク利用制限の判定結果が「〇」の端末は、端末の支払いを完済しており利用制限がかかりません。
- 〇:残債が完済されており制限がかからない
- △:残債があり滞納や違反があれば✕になる可能性あり
- ✕:滞納や不正契約などの理由で利用制限がかかっている
- -:キャリアに登録がない端末(Apple Store購入のiPhoneなど)
△も今後赤ロムになるリスクがあるので、利用制限がかかるのを避けたい場合は判定結果が〇の端末を選びましょう。
商品ページにネットワーク利用制限の判定結果を記載している中古スマホ販売店もあるので、ぜひチェックしてみてください。
購入後すぐに確認する
中古スマホを購入したら、すぐにキャリアの公式サイトにて赤ロムかどうか確認しましょう。
ネットワーク利用制限の判定結果が✕の場合は、販売店に返金や交換など保証に対する問い合わせをしてください。
判定結果が△の場合は、今後赤ロムになったときにどのような保証が受けられるか、公式サイトなどで事前に確認することをおすすめします。
信頼できる販売店を選ぶ
信頼性のある中古スマホ販売店を選べば、赤ロム端末を購入するリスクを抑えられます。
信頼できる販売店を見極めるには、まず赤ロム保証が付いているかどうか確認しましょう。
安全性を重視した中古スマホの流通を目指す一般社団法人「リユースモバイル・ジャパン(RMJ)」に加盟している販売店では、買取時にネットワーク利用制限の確認をしています。
また、RMJに加盟している販売店には赤ロム保証も付いているので、利用する販売店を迷ったときには「リユースモバイル事業者認証制度」の事業者を選ぶと良いでしょう。
赤ロム保証のある中古スマホ販売店
赤ロム保証があるおすすめの中古スマホ販売店を3社紹介します。
各販売店の特徴やメリットについて解説します。
ReYuuストア

ReYuuストアでは赤ロムの無期限保証を受けることができ、商品ページでネットワーク利用制限の判定結果も確認できます。
- 赤ロムの無期限保証を受けられる
- 商品ページにネットワーク利用制限の判定結果が記載されている
- 商品の状態に応じて最長1年間の保証が受けられる
- メーカー認定整備品も取り扱っている
商品の状態に応じて最長1年間の保証と初期不良期間が設けられているため、購入後にトラブルが発生したときにも安心です。
メーカー認定整備品の取り扱いやバッテリー残量の記載など品質管理も徹底しているので、安全性や信頼性を重視して中古スマホを購入したい方におすすめです。
ゲオオンラインストア

ゲオオンラインストアでは無期限の赤ロム保証が設けられており、ネットワーク利用制限の判定結果も公式サイトで簡単に確認できます。
- 赤ロムは無期限保証
- ネットワーク利用制限の判定結果も確認可能
- 1ヶ月間の保証期間あり
- 実店舗があり実機確認も可能
商品には1ヶ月間の保証期間があり、購入後に初期不良や自然故障が発生したときに修理や交換などの対応を受けられます。
全国に1,000店舗以上の実店舗も展開しているため、実物の中古スマホを確認してから購入することも可能です。
イオシス

イオシスも無期限の赤ロム保証を設けており、ネットワーク利用制限△の端末は商品名に記載があるのですぐに確認できます。
ネットワーク利用制限〇の端末は商品名に一切記載がないので、選ぶ際にぜひチェックしてみてください。
- 赤ロムは無期限保証
- ネットワーク利用制限△端末は記載あり
- 最長6ヶ月間の保証期間
- 別料金で保証延長サービスも利用可能
イオシスは創業25年以上の老舗中古スマホ販売店で、実績と信頼性の高さに定評があります。
未使用品は6ヶ月間保証が受けられるなど、端末の状態に応じて保証期間が設けられています。
別料金で1年以上保証期間を延長できるサービスもあるため、より長く保証を受けたい方にも適しているでしょう。
赤ロム保証のある中古スマホを購入しよう

中古スマホを安全、快適に使うには、赤ロムを避けることが大切です。
ネットワーク利用制限の判定結果が✕や△の端末は避け、利用制限が一切かかっていない〇の製品を選びましょう。
また、キャリアの公式サイトで赤ロムかどうか確認ができるので、中古スマホを購入した後にすぐ調べてください。
万が一赤ロムになったときに備えて、保証のある信頼できる中古スマホ販売店を利用しましょう。