大手電機メーカーシャープが独自の技術を生かして開発したスマホが今回紹介する『AQUOS R2 compact』です。
『compact』と付く通り小さめのボディですが、備わっている機能は素晴らしいです。
この記事では、前シリーズで1年前に発売された『AQUOS R compact』との比較も交えながら、AQUOS R2 compactのスペックを紹介していきます。
この記事は2019/01/01に公開された記事です。価格などはその時の情報を元に作成してます。
AQUOS R2 compactの主なスペック
まずは、AQUOS R2 compactの主なスペックを見ていきましょう。
販売はソフトバンクのみで価格は未発表
現時点では、AQUOS R2 compactの販売予定会社はソフトバンクのみのようです。
シャープ公式ページでは、ドコモやauのアナウンスがありません。「SIMフリー版も出るのではないか?」との話もあるようですが、シャープから公式な発表はない状態です。
まだ、発表の段階(2018年11月)で販売が開始されていないので、価格は現在のところ判明していません。
しかし、2017年12月22日(金)に発売された前シリーズの『AQUOS R compact』は、ソフトバンクで76,320円で販売されているので、この価格を参考にすると良いでしょう。
AQUOS R2 compactのカラーバリエーションは3つ
AQUOS R2 compactのカラーはスモーキーグリーン、ディープホワイト、ピュアブラックの3つです。1月に販売されるので冬らしくダークな色合いが特徴ですね。
AQUOS R compactでは、ソフトバンクで4つのカラーバリエーションがありましたが、1つ減っている形となります。
AQUOS R2 compactの持つ主な特徴の中でも、特に紹介したいスペックについて解説していきます。
AQUOS R2 compactは大画面の5.2インチでも片手で操作可能
AQUOS R2 compactでまずご紹介したいのが、5.2インチの大画面になったことです。前シリーズのAQUOS R compactと比較するとその違いがより鮮明になります。
AQUOS R compactよりもサイズはミリ単位で小さくなり、重量も減少しています。それにもかかわらず、ディスプレイサイズは0.3インチもワイドになっているのです。
また、デザインはコーナーラウンドを採用しているので、持ちやすくフィット感も良いのが特徴。
AQUOS R2 compactは手が小さめの人が片手でも操作しやすいコンパクト仕様となっています。
スマホの巨大化が進む中で、このコンパクト仕様のモデルが出るというのは大きな特徴といえそうです。- 前の同モデルよりサイズや質量が減った
- サイズや質量が減ったが、5.2インチの大画面になった
ハイスピードIGZOでスクロールの残像を軽減
次は、AQUOS R2 compactのディスプレイに着目してみましょう。ディスプレイには倍速120Hz駆動する『IGZOディスプレイ』を搭載しています。
IGZOディスプレイとは シャープが初めて量産化に成功した酸化物半導体。消費電力の軽減、タッチ操作の精度向上、高画質といった特徴を備えています。
これにより、1秒間に120回の表示更新回数が実現するので、画面のスクロール、動きの激しい動画の際の残像を抑え、文字や画像がくっきり表示されます。
残像が抑えられると目が疲れにくくなるメリットがあります。IGZOディスプレイに関しては、前シリーズのAQUOS R compactにも採用されています。
画像技術にはシャープのAQUOS
画像技術には、「リッチカラーテクノロジーモバイル」搭載し、シャープのAQUOS技術を採用しています。
画面から放たれるLEDバックライトの中でも、赤と緑の色再現性を高めることで、より色鮮やかでリアルな写真や動画を視聴することが可能です。
- スクロールや動画の残像の抑制
- 赤と緑の色再現性がアップ
AQUOS R2 compactのCPUは最新で内蔵メモリの容量もアップ
AQUOS R2 compactのCPUは、『Snapdragon 845』を採用しています。
Snapdragonとはスマホ向けに開発されたプロセッサ(コンピュータの脳:指令を出すところ)のことを指します。
Snapdragon 845はSnapdragonシリーズの中でも最新のプロセッサです。
前シリーズのAQUOS R compactに搭載されているのはSnapdragon 660で、それに比べると処理能力は1.5倍も向上しています。
内蔵メモリのROMとRAMがパワーアップ
内蔵メモリのROM(Read Only Memory)とは写真・動画・音楽のデータを保存する際に使われる装置です。
ROMの数値が大きいほど、容量が大きく、保存できるデータが増やせます。もう1つのRAM(Random Access Memory)と呼ばれる記憶装置は、作業する机の大きさを表します。
こちらの数値も大きいほど、アプリ、レスポンスなどスマホの操作性が上がります。
AQUOS R compactに比べると、RAMは1GB、ROMは2倍の64GBにパワーアップしていることがわかりますね。
AQUOSの放熱設計で快適な操作
スマホで長時間の動画視聴やゲーム操作などを行うと、CPUに負荷がかかり温度が上昇しパフォーマンスが低下することがあります。
しかし、AQUOS R2 シリーズでは熱を逃がす放熱設計を採用しているため、AQUOS R シリーズに比べ、2倍の放熱性と性能持続の最高時間7時間を実現しています。
- 最新のCPUで前シリーズより1.5倍の処理能力
- RAMは1GB、ROMは32GB増えた
- 放熱性が2倍、性能持続が最高7時間
AQUOS R2 compactの優れたカメラ性能
AQUOS R2 compactのメインカメラの画素数は約2,260万画素です。広角22mm相当のレンズを採用しているので、広角でも接写でも本格的な画像を撮影することが可能です。
サブカメラは800万画素と十分な画素数を持っていて、サブカメラも広角レンズなので、背景もしっかり写すことができます。
セルフィー機能が充実
夜間でのセルフィー撮影では、画面が発光する機能(セルフィーフラッシュ)が起動するので、夜景の中でも人物を明るく綺麗に撮影することが可能です。
また、アイキャッチセルフィーというレンズ周辺に視線を集めるUIにしていることで、撮影時によくある目線のズレを軽減することができます。
画像処理エンジンに『ProPix』
ProPixとはシャープ独自の画像処理エンジンです。ノイズを軽減し、ホワイトバランスや露出性能が向上し白色を見たままの色合いで撮影することができます。
手ぶれ補正で大切な瞬間も逃さない
AQUOS R2 compactは光学式手ぶれ補正と電子式手ぶれ補正機能を搭載しています。
写真撮影でも動画でも、手ぶれが起こりやすい瞬間もクリアに撮影することが可能です。前シリーズのAQUOS R compactは電子式手ぶれ補正機能のみ搭載です。
被写体やシーンに合わせるAIオート
カメラにあまり詳しくない人が困るのが、シーンやモードの設定ではないでしょうか。
AQUOS R2 compactには被写体やシーンに合わせて撮影モードを自動で設定してくれる機能が付いています。
それにより被写体の対象となるのは、とても多く存在します。
AQUOS R2 compactは人・犬・猫・料理・花・夕景・花火・QRコード・白板と9つの被写体やシーンを判別し自動で設定してくれるので、カメラの利用がとても楽になります。
- メインカメラが約2,260万画素
- 光学式と電子式の2つで手ぶれ補正
- AIオートでシーン設定が不要
- セルフィー機能が充実
AQUOS R2 compactの便利で安心な機能
この項目では、その他の便利な機能についてご紹介します。
顔認証と指紋認証対応
AQUOS R2 compactは顔認証と指紋認証の2つに対応しています。サブカメラと画面下部の2箇所にノッチが採用されたダブルノッチデザインによって、
- 手袋をしているときは顔認証
- 暗所などでは指紋認証
というように2通りの認証方式が利用できます。
シャープオリジナルの『のぞき見ブロック』
のぞき見ブロック(ベールビュー)とはシャープ製品のスマホに標準装備されている機能です。
スマホを使うとよく遭遇することと言えば、『隣の人に自分が閲覧している画面が見えてしまう』ではないでしょうか。
見られても問題ない画面でも、他人に自分が何を見ているのかわかってしまうのは良い気持ちはしません。
シャープののぞき見ブロックは、上下左右など真正面からスマホを見たときに花柄などが透けてみる画面を表示させて、他の人に文字や画像を見えづらくするという機能です。
他社製品のスマホには標準装備されていないことがあり、利用するためにはベールビューのアプリをダウンロードする必要があります。
しかし、AQUOS R2 compactはのぞき見ブロックがもともと備わっているので、わざわざアプリをダウンロードしなくて良いのが便利な点といえます。
操作が簡単なスクリーンショット
スクリーンショットとは、現時点で表示している画面をスマホの内部で撮影し、画像のように残せる機能です。
スマホを開発しているメーカーによってスクリーンショットの使い方は違います。
AQUOS R2 compactは画面上部を指先でなぞるだけで簡単に撮ることができます。ボタンを長押しするなどの操作がいらないのは嬉しいメリットですね。
スクロールオート、リラックスオート
スクロールオートとは、表示している画面を自動的にスクロールさせる機能です。
文字や画像が多いページだと、ページの下部までスクロールさせる回数が多く、手が疲れるということもあります。
しかし、事前にスクロールオートを設定させておけば、自動的に画面が下に動いてくれるので、手を使わなくても記事が流し読みできるのです。
リラックスオート機能
もう1つのリラックスオートは、スマホ画面から発光するブルーライトを自動的にカットしてくれる機能です。昨今問題になっているのはこのブルーライトが目や脳に与える影響です。
ブルーライトを見続けることによって、眼精疲労・体内リズムの乱れを引き起こすなど健康に影響を及ぼす恐れがあります。
AQUOS R2 compactにはリラックスオートが装備されているので、事前に設定しておくことで目に優しい画面に切り替えてくれるのです。
リラックスオートは、時間帯によって切り替えることもできます。
- 顔認証と指紋認証の2通りの認証方式が利用できる
- のぞき見ブロック、スクロールオート、リラックスオートが標準装備
- スクリーンショットの操作が簡単になった
AQUOS R2 compactは小さくなったが進化してる
ここまで、AQUOS R2 compactのスペックをご紹介してきましたが、再度まとめます。
- 前シリーズよりコンパクトになったが5.2インチの大画面
- カラーバリエーションは前シリーズより1色減った
- ソフトバンクの1社のみで価格は未発表
- ハイスピードIGZOで残像の抑制
- 最新のCPUで処理能力がパワーアップ
- 内蔵メモリROM 64GB/RAM 4GBで容量が増えた
- セルフィー機能が充実
- 光学式と電子式、2つの手ぶれ補正
- 被写体やシーンに合わせるAIオート機能あり
- 顔認証と指紋認証の2つに対応
- のぞき見ブロック標準装備
- 操作性が上がったスクリーンショット
- スクロールオートで手が疲れづらい
- リラックスオートで目が疲れづらい
前シリーズのAQUOS R compactに比べてサイズや重量は小さくなりましたが、ディスプレイサイズが大きくなっています。
また、CPUや内蔵メモリもパワーアップしているので、処理能力が上がっています。
販売価格が気になるところですが、コンパクトでも高性能なスマホを探している人におすすめのモデルといえるでしょう。