iPhoneは毎年新作シリーズが登場する人気のスマートフォンブランドです。
とはいえ、新作は年々機種代金が高騰しているのでゲットしづらい状況に。
そこで今回は、iPhoneの中古品を購入しようか検討している方向けに、iPhone中古品の解説をまとめてみました。
中古をおすすめしない理由も率直にお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
iPhoneの中古をおすすめしない理由5選
- バッテリーが消耗している
- 中古でも機種代金は高め
- 新品の値下げがあると中古を買うメリットがない
- 本体のキズや思わぬ故障など購入後に分かるケースがある
- メーカー保証が付いていない場合が多い
バッテリーが消耗している
中古のiPhoneは使用期間が経つほど充電回数が増え、バッテリーの消耗が進んで寿命が短くなります。
新品であればバッテリーも当然新品なので気にする必要はありませんが、中古はバッテリーが古い状態です。
バッテリーの状態は、iPhoneの設定アプリからバッテリーの「最大容量」としていつでも確認できます。確認手順は下記です。
- 設定
- バッテリー
- バッテリーの状態と充電
- 最大容量
この容量が減っていると、100%充電しても新品と同じパフォーマンスは維持できません。
最大容量の減り具合は前使用者の使い方次第なので、購入して確認すると思いのほか減っていることも考えられます。
バッテリーを交換することもできますが、iPhoneのバッテリーはなかなか高額です。
たとえば、Apple Storeの修理サービスを参考にすると、iPhone12 Proの場合の見積もり額は14,500円です。
せっかくiPhoneを中古で安く手に入れてもバッテリー交換が必要な場合は、購入しない方がいいでしょう。
中古でも機種代金は高め
iPhoneは多くのユーザーが利用するスマートフォンでもあるため、中古品でも機種代金は高めです。
特にキズが目立たない高ランクの中古品となると新品と変わらない価格になってしまいます。
たとえばイオシスでAランクのiPhone13は、84,800円から販売されています。
一方で、Appleが販売中のiPhone13は128GBで92,800円と、差額が8,000円しかありません。
このように、iPhoneシリーズは中古品であっても機種代金が高めに設定されやすいのです。
新品の値下げがあると中古を買うメリットがない
先ほどの機種代金の話に関連しますが、発売されてから数年経つiPhoneは機種代金が値下げされやすい傾向にあります。
2021年に発表されたiPhone13(128GB)は、当初98,800円で発売されていました。
その後2022年3月以降の円安の影響を受けて117,800円に大幅値上げされましたが、iPhone14の発売を受けて107,800円に値下げされています。
さらにiPhone15の発売で、現在は95,800円に値下げされています。
このように新製品の発売で値下げがあると、状態のいい中古品と大きな価格差なく新品が買えることに注意しましょう。
本体のキズや思わぬ故障など購入後に分かるケースがある
中古品は購入後使ってみないと実態が分からないところがあります。
新品であれば誰も触れていないので、当然使用前の故障やキズもありません。
もし使用前に故障があっても不良品としてAppleに問い合わせればいいだけです。
しかし中古品は、前に使っていた人が存在します。
前の使用者の使い方によって、購入前に気づかなかった場所にキズがあったり、カメラなど一部の機能が故障している可能性もあります。
なんらかのトラブルが起きるリスクがあるのが中古品のデメリットです。
メーカー保証が付いてない場合が多い
購入後1年経過している中古品は、メーカー保証が切れています。
メーカー保証ありの表記があっても、実際は保証期間が切れるまで残り1~2ヵ月なんてことも。
購入後に自然故障があった場合にメーカー保証を適用できないのであれば、故障内容によっては高額の修理代金が必要になるかもしれません。
iPhoneの中古がどうしても欲しいならどこで買うべき?
画像引用元:[ RMJ ]一般社団法人リユースモバイル・ジャパン
iPhoneの中古がどうしても欲しいと考える人は、「リユースモバイル事業者認証制度」に登録されている中古ショップを利用しましょう。
この制度では、一般社団法人リユースモバイルジャパンのガイドラインをクリアした中古ショップのみ登録されています。
リユースモバイル事業者認定制度に登録されていれば、以下のポイントから安心して中古iPhoneが購入できるでしょう。
総務省がオブザーバーを務めている
リユースモバイル事業者認定制度は、総務省が運営する「携帯電話ポータルサイト」でも紹介されている制度です。
携帯電話ポータルサイトにも認証マークが掲載されており、「このマークに注目して中古端末を選びましょう!」とおすすめされています。
総務省がオブザーバーになっていることは、安心感の高い認証制度ととらえていいでしょう。
リユース事業大手が参画している
リユースモバイルジャパンは、大手のリユース事業者の関係者が参画している一般社団法人です。- ReYuu Japan株式会社
- ブックオフコーポレーション株式会社
- 株式会社ソフマップ
- 株式会社ゲオ
- 株式会社イオシス
- インバースネット株式会社
- 株式会社クリエージェンシー
- 株式会社ニューズドテック
中古スマホの品質が高い
リユースモバイル事業者認証制度に登録されている中古ショップは、いずれもリユースモバイルジャパンが制定したガイドラインをクリアしています。
審査項目は数多くありますが、主な項目は次の通りです。
- 中古スマホの格付け基準を遵守
- クリーニングの実施
- バッテリー状態を確認・基準通り開示
- リユースモバイル事業の経営状況
- リユースモバイル事業の統制環境・管理体制
- 個人情報の取り扱い
つまり、状態の悪いスマホを実際より良いランク表示で販売することはありません。
「買ったら写真より状態が悪かった」といった心配もなく、認証された中古ショップなら安心して購入できるでしょう。
iPhone取扱いおすすめ中古販売店
ここからはiPhoneの中古を購入するのにおすすめの中古販売店を紹介します。
以下の中古販売店は一般社団法人リユースモバイル・ジャパンの会員ですので、安心して購入できます。
ReYuuストア(オンライン)
ReYuuストアは、未使用品やメーカー整備品など、非常に良好な状態の端末を中心に取り扱う中古スマホショップです。- 良好な状態の端末を中心に販売
- 高ランク商品が多数ある
- キレイな中古スマホが欲しい人向けショップ
中古スマホでも使用感や傷・汚れのない端末が欲しい方にイチオシのショップとなっています。
高ランク商品ばかりなので、「他の中古スマホショップと比較して高い」と感じる人もいるようです。
しかし、同じランクの商品で比較すると、決して高いということはありません。
特に未使用品やメーカー整備品は相場よりお得な価格の端末も多々掲載されているので、キレイな中古スマホが欲しい人は、ぜひReYuuストアをチェックしてください。
イオシス(店舗・オンライン)
画像引用元:中古スマホ販売の【イオシス】
イオシスは「けっこう安い。」のキャッチフレーズの通り、お買い得な端末の多い有名中古スマホショップです。- 圧倒的な在庫数
- 価格が安め
- 独自の3ヶ月保証
中古スマホを買いたい人だけでなく売りたい人も必ずチェックするショップのため、圧倒的な在庫数と全体的に安いことが特徴です。
国内モデルの中古品・未使用品から海外モデルまで取り扱っていることもあり、欲しいスマホが高確率で手に入るでしょう。
また、中古スマホに独自の3ヶ月保証があり、さらにネットワーク利用制限は無期限で交換・返金対応してくれます。
価格と安心を両立させて中古スマホを購入したい方に、イオシスは最もおすすめしたい中古スマホショップとなっています。
ブックオフ(店舗)
ブックオフの対象店舗ではiPhoneをはじめとしたスマートフォンの中古品を数多く取り扱っています。
店舗で直接商品を手に取れるので、キズや故障の有無を自分の目でも確認できます。
不明点は店員に質問でき、個人の出品者とやり取りをする必要もありません。
ゲオモバイル(店舗・オンライン)
画像引用元:ゲオ公式通販サイト/ゲオオンラインストア
ゲオモバイルは対象のゲオ店舗だけでなく、オンラインでもiPhoneの中古品を取り扱っています。
専門スタッフが外装だけでなく内部もクリーニングしていて、1ヵ月の保証もついています。
定期的に中古スマホのセールも行っているため、更に安くiPhoneをゲットできるチャンスです。
iPhoneの中古の種類と注意点
ここまで、iPhoneの中古品をおすすめしない理由5選を紹介しました。
iPhoneの中古品は多く流通していますが、実際にどんなシリーズが販売されているのかチェックしてみましょう。
- iPhone14
- iPhone13
- iPhone12
- iPhoneSE(第3世代)
中古品として販売されやすいiPhoneシリーズは上記の通りです。
各キャリアや格安SIMでも5Gプランが中心となったことで、中古iPhoneも5G対応モデルの人気が高まっています。
また、中古iPhoneを購入する際は、次の4つのポイントに注意してください。
- 赤ロムを購入しないように注意
- 白ロムはSIMロック解除・動作確認の有無をチェック
- アクティベーションロックの解除を確認
- SIMトレイの水没マーカーの色を確認
赤ロムを購入しないように注意
「赤ロム」とは、キャリアから利用制限がかけられている端末のことを指します。
制限をかける理由はそれぞれ違いますが、よくある理由は以下のとおりです。
- 端末の支払いが未払い
- 盗難被害の報告が出ている
- 遠隔ロックがONになっている
赤ロムでは購入しても利用できない端末なので、購入前にしっかりチェックしましょう。
判別方法は簡単です。端末のIMEI番号という固有の番号を確認し、キャリアの赤ロム確認ページで検索します。
公開されていない場合は出品者や店員に確認を取り、それでも公開してもらえないのであれば絶対に購入してはいけません。
ネットワーク利用制限携帯電話機について│ソフトバンク ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト│ドコモ ネットワーク利用制限携帯電話機照会│au
白ロムはSIMロック解除・動作確認の有無をチェック
「白ロム」とはキャリアで購入してSIMカードを抜いた端末のことを指します。
赤ロムとは異なり未払いなどのトラブルがない端末なので、中古品でも白ロムは問題なく使えます。
ただし、キャリアによってはSIMロックがかかっているケースがあります。 SIMロックがかかっていると他社のSIMを利用できません。
iPhoneの白ロムを購入する場合は、以下の手順でSIMロック解除済みか確認できます。
- 設定を開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 「SIMロック」の項目を確認
また、白ロムのiPhoneを購入して格安SIMを契約しようという人は「動作確認」のチェックも必要です。
白ロム販売元のキャリアに対応する格安SIMでないと使えない場合が多いので、格安SIMの公式サイトから動作確認を済ませておきましょう。
アクティベーションロックの解除を確認
中古iPhoneは原則として初期化済みですが、「アクティベーションロック」がかかっていないかしっかり確認しましょう。
アクティベーションロックとは「iPhoneを探す」機能の一つで、盗難・紛失対策として第三者が使えないようにする機能です。
中古iPhoneは強制的に初期化されていた場合に、このアクティベーションロックがかかったままになります。
ロックの解除には前使用者のApple IDとパスコードが必要なので、購入しても全く使えません。
特にメルカリやヤフオクなどの個人間取引では、アクティベーションロック関連のトラブルが多いので要注意です。
SIMトレイの水没マーカーの色を確認
水没したiPhoneは基盤の腐食等で、近いうちに高確率で動かなくなります。
そのため、中古iPhoneを購入する際は、水没したiPhoneでないことも慎重に確認した方がいいでしょう。
iPhone 5以降のiPhoneは、SIMトレイの差し込み口に水没マーカーが設置されています。
水没マーカーが赤く変色しているiPhoneは水没歴があるため、どんなに安くても購入してはいけません。
iPhoneの中古でよくある質問
最後にiPhoneの中古品に関するよくある質問をまとめてみました。同じモデルの端末はどこの店舗・販売先でも同じ値段?
返品や交換は可能?
店舗販売のものはSIMロック解除済み?
中古のiPhoneはリユースモバイル事業者認証制度の登録中古ショップで購入しよう
この記事では、iPhoneの中古をおすすめしない理由を紹介しました。- バッテリーが消耗している
- 中古でも機種代金は高め
- 新品の値下げがあると中古を買うメリットがない
- 本体のキズや思わぬ故障など購入後に分かるケースがある
- メーカー保証が付いていない場合が多い
デメリットがある一方で、通常よりもお得にiPhoneをゲットできるチャンスでもあります。
特にリユースモバイル事業者認証制度に登録されているおすすめ購入先なら、安心して中古iPhoneを購入できます。