この記事では、中古スマホの注意点について解説していきます。
近年のスマホは高性能化が進み、価格も値上がりの傾向にあります。
10万円以上するスマホも珍しくなく、中々購入に踏み切れないという人が多いのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのが中古スマホ。新品より安く購入することができます。
本記事では、中古スマホのメリット・デメリットについても解説しています。中古スマホの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
中古スマホの注意点9選
中古スマホを購入する前にチェックすべきポイントは以下の9点です。- 端末の状態をチェック
- ネットワーク利用制限(赤ロム)に注意
- 最新のOSに対応しているか?
- 対応周波数帯を確認
- 対応SIMのサイズは?
- 不正改造されている中古スマホは購入しない
- iPhoneはアクティベーションロックがかかっていないか確認
- 保証オプションが付けられるか?
- 個人間の売買・ネットオークションはトラブルが多い
端末の状態をチェック
中古スマホは、外装の状態や付属品の有無によってランク分けされています。
例えば中古スマホを販売する「イオシス」では、以下のように商品ランクが設定されています。
- 中古Aランク:使用感や傷の少ない中古品
- 中古Bランク:目立つ傷などはないが、使用感がある中古品
- 中古Cランク:傷やひび割れがある・付帯パーツに劣化や欠品がある商品
ランクの高いものほど状態の良いスマホを手に入れることが可能です。
ランクが低い中古スマホは安く購入できますが、外装に傷やひび割れがあるとそこから水が入り込んで故障の原因になる可能性があります。
長く使い続けることを考えるなら、できるだけ状態の良い中古スマホを選びましょう。
ネットワーク利用制限(赤ロム)に注意
中古スマホには、赤ロムと呼ばれる機種が存在します。
赤ロムとは、通信事業者からネットワーク利用制限がかけられている状態のスマホのことです。
不正に入手された機種や端末代金が未払いなど何らかの問題があると、端末が使えないように制限をかけられてしまいます。
制限が解除されない限り、端末にSIMをセットしても使用することができません。中古スマホを購入する際は、ネットワーク利用制限がかかっていないか確認してから購入するようにしましょう。
なお、現在通信ができている状態でも、途中から赤ロムになってしまう恐れがあります。
中古スマホを購入する際は、赤ロムになってしまった場合に交換や返金などの保証をしてもらえる中古販売を利用することをおすすめします。
ネットワーク利用制限(赤ロム)の確認方法
中古スマホが赤ロムかどうかは、キャリアのサイトで簡単に確認可能です。- ドコモ:ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト
- au:ネットワーク利用制限携帯電話機照会
- ソフトバンク:ネットワーク利用制限携帯電話機の確認
- 楽天モバイル:ネットワーク利用制限携帯電話機の確認
上記のサイトにアクセスし、端末の製造番号(IMEI)を入力すると結果が表示されます。
端末の状態が「〇」であれば、問題なく利用できる端末です。
「×」となっていた場合は赤ロムの状態なので購入を避けましょう。
また、「△」と表示されている機種は端末の支払いが残っている状態です。
支払いが滞ると利用制限がかかってしまう恐れがあるため、「△」になっている機種の購入もおすすめしません。
最新のOSに対応しているか?
中古スマホを選ぶときは、最新のOSに対応しているかも確認してください。
中古スマホはすでに販売が終了している過去の端末も販売されています。
発売から何年も経過している機種は安価で手に入れられるのが利点ですが、最新のOSに対応していない可能性があります。
最新のOSにバージョンアップできないと、アプリがダウンロードできない・セキュリティに問題が発生するリスクがあるので注意が必要です。
対応周波数帯を確認
中古スマホは、利用する通信事業者の主要周波数帯に対応している機種を選びましょう。
事業者によって使っている周波数帯が異なります。
購入した中古スマホが使用している事業者の周波数帯に対応していない場合、SIMをセットしても通信することができません。
- ドコモ:4G:B1/B3/B19/B21/B28/B425G:n77/n78/n79/n257
- au:4G:B1/B11/B18/B26/B28/B425G:n77/n78/n257
- ソフトバンク:4G:B1)/B3/B8/B11/B28/B425G:n77/n78/n257
- 楽天モバイル:4G:B3/B18/B265G:n77/n78/n257
なお、格安SIMは大手キャリアの通信網を借りて運用しています。
中古スマホを格安SIMで利用する場合は、格安SIMが利用しているキャリアの周波数帯を確認してください。
対応SIMのサイズは?
スマホによって対応しているSIMカードのサイズが異なります。SIMカードのサイズは、標準SIM・microSIM・nanoSIMの3種類。
購入する中古スマホが使用しているSIMカードのサイズに対応していない場合は、SIMカードの再発行が必要です。
不正改造されている中古スマホは購入しない
以下のような不正改造されている中古スマホを購入しないように注意してください。- iPhone:脱獄(Jailbreak)
- Android:root化
上記の改造がされているスマホは、端末で制限されている管理者権限が解放されている状態です。
非公式のアプリのインストールや機能の拡張などが可能になりますが、セキュリティに問題が発生する恐れがあります。
また、不正な改造が行われている機種はメーカーでの修理も受け付けてもらえません。
中古スマホを見ただけでは改造されているか確認することができないため、何も保証がない個人間での売買やネットオークションは危険です。
購入した中古スマホが改造品だった場合に、交換などの保証をしてもらえる販売店で購入しましょう。
iPhoneはアクティベーションロックがかかっていないか確認
中古iPhoneを購入する場合は、アクティベーションロックがかかっていないかも確認しましょう。
アクティベーションロックとは、iPhoneを紛失・盗難された際に本体を操作できないようにロックをかけられる機能です。
アクティベーションロックを解除するには、設定したユーザーのApple IDや本体パスワードの入力が必要です。
中古iPhoneにアクティベーションロックの設定が有効になっている場合、ロックがかかってしまうと解除できなくなってしまいます。
保証オプションが付けられるか?
スマホのメーカー保証は購入から1年間です。それ以降に故障した場合、自然故障であっても有償修理となってしまいます。
中古スマホの多くは保証期間が過ぎているものが多いため、メーカーで無償修理してもらえない可能が高いです。
故障や破損などが心配な人は、独自の保証オプションがある販売店で購入するようにしましょう。
個人間の売買・ネットオークションはトラブルが多い
中古スマホは個人間の売買やネットオークションでも入手できます。
中古販売店より安く販売されている機種もあり、掘り出し物が見つかるかもしれません。
ただし、個人でのやり取りとなるため、保証やサポートが一切ありません。
写真にはなかった傷があった・故障していた・ロックがかかっていて使えないなど、さまざまなトラブルに発展する恐れがあるので注意してください。
中古スマホのメリット
中古スマホのメリットは以下の通りです。- 新品より安く手に入る
- 機種が豊富
- サブ用のスマホとして使いやすい
- 独自の保証サービスを提供しているお店が多い
新品より安く手に入る
中古スマホの最大のメリットは、新品より安価で購入できること。最新機種も1~2割ほど安く販売されています。
新品では高額すぎて買えないとお悩みなら、ぜひ中古スマホを検討してみましょう。
型落ち機種なら、数千円程度で購入できるものがたくさんあります。少しでも安くスマホを買い替えたい人も中古スマホをチェックしてみてくださいね。
機種が豊富
中古スマホは、型落ち機種から最新機種まで幅広く販売されています。
すでに販売終了になってしまった機種や完売してしまった色も販売されているので、新品では手に入らない機種も安く手に入れることができます。
また、キャリアで販売されている機種・SIMフリーモデルのどちらも取り扱いがあるので、幅広い種類から選べるのも利点です。
欲しい機種がキャリアでは取り扱いがなくて困っていた人は、中古スマホで探してみてくださいね。
サブ用のスマホとして使いやすい
中古スマホは安価で手に入れられるため、サブ用としても使い勝手が良いです。
中古スマホを安く購入し格安SIMで契約すれば、少ない負担でもう1台スマホを持つことができます。
プライベートと仕事で分けて使いたい・通信障害などで使えない時に対応できるようにもう1回線契約しておきたいといった場合に便利です。
独自の保証サービスを提供しているお店が多い
中古販売店では、独自の保証サービスを提供しています。
購入した中古スマホに万が一不具合が発生しても、無料返品や交換をしてもらえるお店なら安心して購入できますよ。
ちなみに赤ロムは永久保証しているお店が多く、途中で赤ロムになってしまっても安心です。
中古スマホのデメリット
一方、中古スマホには以下のデメリットがあります。- メーカーの保証期間が過ぎているものが多い
- 付属品が付属されていない場合がある
- 外装に傷やひび割れがある
- バッテリーが劣化している可能性がある
- 故障している可能性がある
メーカーの保証期間が過ぎているものが多い
中古スマホは、元の所有者がある程度使ってから手放している場合が多いです。
そのためメーカー保証期間がすでに過ぎているものが多く、自然故障であっても有償での修理になってしまいます。
独自の保証サービスを提供している中古販売店以外で購入した場合、購入金額以上に修理費用がかかってしまう可能性もあります。
また、中古スマホは通信事業者の補償サービスや保険会社の保険サービスの対象外になっている場合も。
破損や故障が心配な人は、利用している通信事業者や保険会社の保証を付けることができるかよく確認してから購入してください。
付属品が付属されていない場合がある
中古スマホの中には、付属品がなくスマホ本体のみで販売されているものが多くあります。
充電器やケーブル、説明書、SIMピンなどが欠品になっている場合は、個別に購入しなければなりません。
個別に購入するのは手間ですし、余計なコストがかかってしまいます。
中古スマホを購入する際は、付属品などに欠品がないかよく確認するようにしましょう。
外装に傷やひび割れがある
どんなに状態が良い中古スマホであっても、多少の傷や使用感はあるものです。
また、中古品の中には動作に問題はないものの、目立つ傷やひび割れがある状態が悪いものあります。
状態が悪い機種ほど安く手に入れることができますが、傷から水やホコリが入ってしまい故障してしまう恐れがあります。
せっかく安く購入してもすぐに壊れてしまっては、結局買い替えることになってしまい余計な費用がかかるだけです。
中古スマホを購入する際は、傷の状態を良く確認してから購入するようにしましょう。
使用感が気になる人は、中古品ではなく「未使用品」の購入を検討してみるのもおすすめです。
バッテリーが劣化している可能性がある
中古スマホの中には、すでにバッテリーが劣化している機種があります。
バッテリー持ちが悪いと、外出時にはスマホと一緒にモバイルバッテリーを持ち歩かなくてはならず不便です。
その場合は購入後にバッテリー交換が必要になり、余計な費用が発生する可能性があることに留意しましょう。
なお、スマホの中にはバッテリー交換ができない機種も存在します。中古スマホを購入する際は、バッテリー交換が可能かどうかも確認しておくと安心です。
故障している可能性がある
あまりないですが、故障している中古スマホが販売されている可能性もあります。
独自保証がある販売店なら返品・交換を受けつけてもらえますが、個人から購入した場合は保証してもらえません。
すでにメーカー保証期間を過ぎていた場合は有償での修理となってしまい、高額な修理費用を払うことになってしまう恐れがあります。
中古スマホの注意点を購入前にしっかり注意点を確認しよう!
中古スマホの注意点について解説してきました。- 端末の状態をチェック
- ネットワーク利用制限(赤ロム)に注意
- 最新のOSに対応しているか?
- 対応周波数帯を確認
- 対応SIMのサイズは?
- 不正改造されている中古スマホは購入しない
- iPhoneはアクティベーションロックがかかっていないか確認
- 保証オプションが付けられるか?
- 個人間の売買・ネットオークションはトラブルが多い
中古スマホは外装の傷や付属品の欠品の有無によってランクが分かれています。
ランクが低いほど安く購入できますが、傷やひび割れから水やホコリが侵入し故障の原因になる恐れがあります。
また、中古スマホの中にはネットワーク利用制限がかかっている機種があり、購入しても使用できない可能性がある点にも注意が必要です。
中古スマホを購入する際は、端末の状態やネットワーク利用制限がかかっていないかを良く確認するようにしましょう。
独自の保証サービスがある中古販売店なら、購入後に不具合が発生しても無料で交換・返品が可能です。
保証やサポートの有無についても確認しておくと良いでしょう。
中古スマホは新品より安く購入でき、幅広い機種から選べるのが利点です。
スマホを買い替えたいのに高くで購入できないとお悩みの人は、ぜひ中古スマホの購入を検討してみてください。
中古スマホを購入する際は、記事で解説した注意点を忘れずにチェックしましょう。